2004年 10月 イタリア旅行  8〜9日目

とうとう最終日・・・



ああ、とうとう最終日になってしまった。
見たいところはまだまだ沢山あるのに〜〜!!

そういえば買い物もあまりしていない。
デパートやSCがあまり見当たらないし、ショップも建物の重厚さのせいか、あまりオープンに出来て
いない・・で、ふらっとお店に入る事がないのだ。(因みにテルミニ駅地下街は小さなSCらしくな
ってます)
レストランなどは外に席を作ったりして、かなりオープンなんだけどね・・

朝食を食べた後は急いでパッキング。
チェックアウト後、荷物を預かってもらい、近くのスーパーに買い物に出かける。
とにかく、ワインが欲しかったのだが、全然詳しくない上にかなり多くの種類があるので迷いに迷
いながら、10ユーロ前後のものを4本購入。
ついでに真空パックになった、生ハムとスモークサーモンなどもまとめて購入。税関を通るかどうか
不明だが、取られてもまあいいや・・・ぐらいの気持。

一旦ホテルへ戻り、買ったものをスーツケースに入れる。ワインは新聞紙でしっかり包みピギーへ。
少々重いのは覚悟の上で、機内持込にする予定。
でもロビー付近でスーツケースを開け、バタバタパッキングするのちょっと恥ずかしかった・・
せめて、昨日の内にやっておくべきだった〜(気付くの遅すぎ)

この後テルミニ駅に行って、今日の夕方の空港までのレオナルドエクスプレスのチケットも購
入しておく。
ここでもまた行列。だいぶなれたせいか腹も立たなくなっていた。ははは・・

しかし!!

ここで窓口の女性には怒り爆発〜!!
「2人で19ユーロ」との事で、50ユーロを出し、日本での癖でおつりをよく確認しないままその場を
去ろうとして、2〜30メートル歩いたところで窓口から「Scusi〜!!」と呼び止められる。

はい?と思い財布に入れようとしたおつりを見たら、40.5ユーロ。
どうやら1人分の9.5ユーロと間違えておつりをくれたらしい。ああそういう事ね・・・と窓口まで戻り
一旦全部のおつりを返したところ、その女性は「間違った」と言って30.5ユーロ返してよこした。
え??19ユーロの料金に50ユーロ出したんだから、おつりは31ユーロだよ。
(小学生でも分かるはず)
50セント硬貨を返しながら「チェンジ、ワンユーロ」と控えめに言ったら、その女性は「それは
あなたのものだ」
と言ってその50セントをつき返し、しらん顔で次の客の相手を始める。
「???」

もしかして何かの手数料がかかるのか??と思い、納得しかけるが、今までそんなものは皆無。
そんなわけないじゃん!?おつりは30.5ユーロじゃなくて31ユーロでしょ!!チップを取る業
務でもないだろうし・・と思い、「ワンユーロ!」としつこく言ったら・・・・

全くうるさいわねといわんばかりに、なんと1ユーロ硬貨を投げてよこした!

ムカ〜〜!(たかだか6〜70円ぐらいの事だが気分悪〜〜!!)

だいたい間違ったの自分だろ!!人がせっかく戻ってきてやったのに、なんちゅう態度!?
間違いか故意かは知らないけど、小学校低学年程度の計算も出来ない人間を,窓口に
おくな〜!ばか〜!!(怒)
>TRENITALIA


怒りが収まらないまま、40番のバスに乗りバチカンへ向かう。
バスの中で、チケットへの刻印のし方がわからずモタモタしていたら、近くに座っていた人が、
刻印機のとこまで歩いてきて「向きが反対だよ」と言って、やり方を教えてくれる。
さっきの窓口嬢のような人もなかにはいるが、大抵のイタリア人は旅行者に親切だ。
ネガティブ面ばかり見ていると、せっかくの最終日の観光がつまらなくなっちゃうなあと気持を
切り替える。



ホテルの朝食。毎度同じメニュー
でちょっと飽きる・・でも外に行って
も売ってるのはサンドイッチ程度
駅前のアーケードにはお土産屋
さんが出ていました。
この“スマート”とトヨタビッツは
よく見かけた。この手のコ
ンパクトカーが流行りらしい


バチカンは、橋を渡る前から、早くも沢山の観光客で埋め尽くされていた。
確かにパッキングやチェックアウト手続きなどで、早い時間には来れなかったが午前中からこれ
では、バチカン宮殿は諦めるしかなさそうだ。

以前職場の人がイタリア旅行に行くという際に、日程がローマに6泊というのを聞いて、「ローマだ
けに6泊もして、そんなに沢山見るところあるんですか?」と聞いたら、「バチカンだけでもしっかり
見たら1週間以上かかる」と教えてくれた事があった。
私は「は?まさか〜?!大げさだろ〜」と内心思ったものだが、実際に外観だけを見て「本当だったんだ
疑って悪かった」と納得。

バスを降り、まず一番近くにあったサンタンジェロ城に入場。お城以外に、城塞だったり、
牢獄だったり、お墓だったりしたらしく、“お城”という優雅な感じが全くしない。

オペラ「トスカ」の舞台となったところであるが、私はその内容は詳しく知らない。
でもラストにトスカ姫が、屋上からテベレ川に身を投げるというのだけは知っている。
しかしこのお城の作りをみると、どう考えてもテベレ川にダイブするのは絶対無理!!
すぐ下のテラスに落ちるのが関の山なのだ。


中庭には、実際に投石に使った武器が、そのまま残されていたり、敵の様子を覗く穴などもある。
甲冑や槍も展示されていた。
お城の中は、そう急ではないが階段や傾斜が多い。
そんな中8センチぐらいのピンヒールブーツを履きヨレヨレになって歩いている白人女性がいる。
上りより下りがキツイらしい・・
おしゃれしたい気持は分かるが、いくらなんでもそんな靴無謀だよ!だいたいここまでだって
どうやって来たんだか??

サンタンジェロ城の次はサンピエトロ寺院へ。

寺院前の広場だけでも本当にすごい。楕円形に広場を囲む回廊の上には140人の聖人の像。
実際にローマ法王が現れて説教をする日もあるそうで、ものすごい数の椅子が置かれている。

まずはクーポラに上ってみようかと気軽な気持で、切符売り場に並ぶ。
結構厳重なボディーチェックを受け、まずはエレベーターで、寺院内部の最上階部分まで上がり
天井画を見る。
ここがものすごく高い。何気に下を見るとくらくらしてくる。
表から見ると、4階建てぐらいの建物なのだが、日本のマンションに置き換えると、12〜15階ぐ
らいありそうだ。(いやマジで・・)

しかし地獄はそこから始まった。

その上の“大クーポラ”に行く階段があり、「もうここでクーポラの天井部分に来ているのだから、
もうすぐでしょ」と気軽に上り始める。
しかし、上れ上れど屋上は見えてこない。段々階段は狭くなり、大人一人が歩くのがやっとの
幅になり、ななめに傾いた形状になってきた。
戻ろうにも戻れない〜〜(号泣)。後がつかえるので止まるわけにもいかない。
もうどうにでもなれ!!とヤケクソになってきた頃、前を歩いていたドイツ人観光客が「フィニッ
シュだよ」と教えてくれた。
良かった本当に倒れるかと思った〜!

(後で、ガイドブックを見たら330段あったそうである)

やっとの思いで上った屋上は素晴らしい絶景!!最終日に相応しい感動の景色だ。

バチカンは勿論の事、ローマ全体が見渡せ、汗だくモードだったので、屋上をふく風も実に
心地いい♪
夫と手を取り合って喜びたくなったが、彼は写真撮影に夢中で狭いテラスを走り回っている。
・・・・・(おい)

テラスをひとまわりし(といっても裏側には行けない)、写真をとった後は、下り階段
をトコトコ降りる。膝が少々ガクガクするが、上りに比べるとだいぶ楽だ。

途中からはエレベーターを使い、寺院内部へ降りる。
やっぱりというか、寺院内部もすごい広さで、一目見ただけではどのぐらい奥行きがあるのか
分からない。
ガイドブックと照らし合わせながら、見学するが、有名なものだけ書いてあるので、実際はその
10倍ぐらい絵とか像とかお墓がある感じ。

このお墓がまたすごい。
宗教者というのは“清貧”というイメージがあるが、ここの宗教者はかなり裕福だったらしい。
1人の聖人のお墓に天使やら、女神やら、ライオンやら沢山の像に囲まれていて、
お墓というよりモニュメント。なんかアメリカの“マウントラッシュモア”を小さくしたみたいと言え
なくもない。(山肌に4人の歴代大統領の顔が彫ってある所)

「ゴッドファーザー3」の映画の中でバチカンの堕落を皮肉るような場面が出てきたのを思い出す


水に映ったサンタンジェロ橋。曇っていたの
が残念
正面にサンピエトロ寺
院が見えてきた
サンタンジェロ城。
なんとも武骨な感じ
幽霊が出そうな通路
ライトが少なくて内
部がくらーい・・
あんまり優雅な感じの
しない中庭。
こういうのアニメの
「小さなバイキングビ
ッケ」で見たなあ
サンタンジェロ城、上部のテラスからの眺め。
晴れていたら最高なんだけど・・
サンピエトロ広場と寺院。まわりの城壁を見てそういえばここは“市国”だったんだと思い出す。 スイスの衛兵が門を守
っているんだそうです
・・・・なぜ??
クーポラ天井部分の
テラスから下を見る。
真下を見ると怖い
天井部分の絵(?)
この上に上がる階段
がある⇒
大クーポラへはこのような狭い階段を上る。 最上部テラスからの眺
め。かなり遠くまで見
渡せました!
聖人たちのお墓はすごいよ・・・・まさに満艦飾!!
入口からの図 宗教画も沢山ありました ベルニーニ作
ブロンズの天蓋
下からクーポラを見た
ところ
鳩のステンドクラス
だったかな・・・?!
ミケランジェロ25歳の時の作品「ピエタ」。
ガラスに覆われていたのが残念
サンピエトロ寺院の
入口部分


サンピエトロ寺院を見学した後はもう16時近くになっていた。
お昼も食べてないし“こんなはずでは・・・”という感じだが、もうタイムリミットは迫っている。

でもここで食べ損ねると、20時過ぎの機内食まで何も食べれない。
とにかく何か軽く食べて、ホテルへ急がなくては・・・

バチカン周辺のカフェは何処も混んでいたので、橋を渡ったところで適当なレストランに入る。
ここは夜がメインの営業らしく、表のホワイトボードに、達筆のイタリア語でメニューを書いてある
だけだったので、なんやらサッパリ分からないが、(プリフィクスコースのようだったので)「これ」
といって指差したら愛想の良いウエイター氏が笑顔で「Si」。
結構ボリュームのあるコースだった。
軽くのつもりが、しっかりの食事になったが、最後にそれなりの食事が出来たので満足。

 


バチカンも見納め〜 レストランというより
居酒屋風の店内
野菜サラダ パン。毎度同じで
飽きるのよ〜
ペンネとラビオリの
パスタ盛り合わせ
メインは鶏肉かと思ったがちょっと違う?!
これはなんだったのか・・多分鳩かウズラ
ドルチェはマチェドニア
初めて食べた。


レストラン前から64番のバスでテルミニ駅へ戻り、ホテルで荷物をピックアップして、レオナルドエクス
プレスへ。
しかし、近くとはいえスーツケースを持っての移動は、思いのほか時間がかかるし、レオナルドエク
スプレスのホームもかなり端のほうにあるので、乗ろうと思った時間には間に合わず・・・・(汗)

次の30分後の電車に“何とか”乗車出来、空港へ向かう。到着した時は搭乗の1時間前だった。
「次のに乗ってたら、飛行機に乗り遅れてるところだよ」

最初ローマに到着した時は感じなかったのだが、いざ帰る段になってみてこの空港駅の分か
りにくさに往生する。
自分達の行くべきターミナルがサッパリ分からないのだ。

電光掲示板でターミナルAとターミナルBのデパーチャーのみ出ていたが、それらはヨーロッパ内
とアフリカに行く便で、アジア、アメリカ方面は出ていない。
だいたい、ターミナルがいくつまであるのかも知らないし、時間もあまりないので、「何処に行けば
良いんだ〜〜?」と、気持ばかり焦って泣きたい気持になってくる。
とにかくターミナルAとBが違うんだから“C”に行ってみよう(なんて安易な・・)という事に意見がまと
まり、ターミナルCへ急ぐ。

正解だった!!
(しかしここは分かりにくい何とかしてくれ〜!)

チェックインカウンターでまた一悶着!!ビジネス、ファースト専用のカウンターでチェックイン
しようとしたら、係員の男性が「そっちじゃないこっちへ並べ!」とエコノミーカウンターを指す。
そりゃカジュアルな格好だったかも知れないけど、短パンやサンダル履きでもないし、チケットを
確認もしないで、勝手に決めるな。ばか〜〜!!

そのバカ男は、別の人にも同じような事を言ってヒンシュクを買っていたり、カウンター内の美人の
黒人の女性職員をくどこうとして、軽く無視されていた。ばかめ、ばかめ!!

しかしそのバカ男以外にも、空港職員の緊張感の無いのには少々驚き。
カウンター内で、職員同志がチュッチュしてたり、荷物検査の係りの人が陽気に歌を歌っていたり。
仕事遅いのはしょうがないとしても・・こんな空港初めて見たわ・・(大汗)

ラウンジのインビテーションカードを貰っていたが、何処も行列に加え、免税手続きに時間がかか
ってしまいラウンジには入れず・・・(しかしこのカードが後から役立つ事に)
免税手続きでまたユーロが戻ってきてしまい、免税店でお菓子やワインなどを買う。(日本円でも
もらえるが少々率が悪い)

ビジネスクラスは、ガラガラだった来る時とは違いほぼ満席、全体も満席に近い様子。
日本人客は私達だけのようで、他にイタリア人夫婦が一組いた以外は全員韓国人客だった。
なんだか慌しくドタバタと乗り込んだが、ウエルカムドリンクを貰ってやっと落ち着いた。ふ〜
行きもそうだったが、帰りもアメニティーはスリッパのみ。歯ブラシや櫛、剃刀はトイレに備え付け。

水平飛行に入りすぐ夕食がサーブされる。

私はシーフード夫はビビンバを選択。 
周りを見回すとほとんどの人がビビンバを頼んでいて、辛いコチュジャンを2〜3本も使っている。
私達は1本の半分使っても辛いぐらいなのだが・・・・
因みに私のシーフードにも「辛いソースをどうぞ」と言ってコチュジャンをくれた。
韓国人にとっては、醤油みたいなもんかな?!当然使わないのでテイクアウトする。(笑)

KEは、あまり積極的にドリンクのサービスをしてくれない。
食事の時もワインと、食後のコーヒー紅茶のみだし・・勿論言えば持ってきてはくれるけど、忙しそう
だとなんとなくコールボタンを押して頼みにくいのよね。
この辺はアメニティーの廃止とともに、経費節減モードなのかなあ?!でも水ぐらい自由に飲めると嬉
しいけど・・・

この後機内では、映画の上映(スパイダーマン2と韓国のコメディー)を続けてやっていたが、中途
半端な時間でほとんどの人が熟睡状態。
私も本を読んだり、音楽を聴いたりしていたがすぐに寝てしまい、起きたら朝食が配られていた。



皮製のメニュー ただのパンだけど暖め
てあるだけで嬉しい。
前菜。小海老のサラダ ビビンバの付け合せ
オイキムチ。においは
あまりしない
全体図
ビビンバの具 ご飯に混ぜていただ
きます
ワカメスープ 私のメインはシーフード 食後はクラッカーと
チーズを
ティラミスアイス
これ美味しかった〜
甘いポートワイン 朝食にもオイキムチ。
日本の漬物感覚?
朝食、夫のメインは
韓国粥。
お粥の付け合せ。
細切り肉
クロワッサン 私の焼ソバは不味い
ちゃぶ台があった
らひっくり返してる
食後のフルーツ 朝食後ビールを・・(笑) 朝食をいただいている
間にモンゴル上空・・
到着はもうすぐ。


ソウルには定刻到着。
しかしトランジットの時間は4時間近くある。

休みたかったので、時間借りできるデイルームを利用しようかと思っていたが、ダメ元でKALラ
ウンジに行きローマで貰ったインビテーションカードを出して、「ローマでは使わなかったので、
ここで利用できないか?」と交渉してみる。

・・・と、意外にもOK!!やった〜〜〜!!!

パ−テーションで仕切ってある、ソファー席でゆっくり休ませてもらった。
だからというわけでもないが、大韓航空は思っていたより全然良かった!
食べ物も“概ね”口にあうし、シートはゆったりだし・・・・
他のアジア系エアラインに比べて、ヨーロッパへの乗り継ぎがスムーズなのも高得点。
仁川のKALラウンジは、成田のCLUBANAよりずっと良い!
成田経由ではなく、札幌から直に仁川まで行けると本当に便利なのだが、それだと安いチケット
が出ていないのは残念。それと私がメインにマイルを貯めている、スタアラ系じゃないのがちょっと
難点だが、このビジネスならまた利用したいです。ハイ

ラウンジでのんびりしていた為、成田行きの便にはギリギリで搭乗。(それでも抜かりなく免税店
で明太子と白菜のキムチを購入)
ここからはエコノミーだが、行きと同じくホットミールがでる。

成田に到着したのは21時近くで、さすがにどっと疲れが出るが、空港近辺のホテルに後泊
なので、慌しくリムジンバスに乗らなくて良いのが嬉しい。
これがアメリカ方面だったら、羽田まで移動し、最終の千歳行きで帰るというパターンが多いので
札幌の自宅に着くのは夜中。(これはこれで、次の日楽ではあるが・・)

送迎バスでホリデーイン成田東武へ。やっぱり日本のホテルは使いやすい!

旅行中はほとんど目にする事が無かった、日本の新聞とTVをチェックして就寝。
明日は11時半の羽田発便なので、朝もわりとゆっくり出来そうだ。
バタバタ慌てて帰るより、このぐらい余裕があったほうが楽かもね〜?!


ラウンジで飲物をいただきます ちょっとブレてるけど
ラウンジ内部
ホリデーインのお部屋。
コンパクトだけど使
いやすい
バスルームはユニット式で
トイレにウォシュレットはなし。
冷蔵庫はティーセットの下にまとめられてます。