2004年 10月 イタリア旅行  5日目

  

アドリア海の女王Veneziaへ・・・



朝ホテルの送迎バスで、ベニスへ向かう。
私達が宿泊しているホテルはメストレ地区というところにあり、運河のウの字も見えない
場所なのだ。

しかし・・・途中でアクシデント発生。(大型車の事故だったらしい・・)
歩いたほうがマシという、とんでもない渋滞に巻き込まれてしまい、バスが一向に進まない。
ホテルからローマ広場までは、10分ぐらいとの事だったが朝10半にホテルを出て、到着したのが
正午過ぎ!!かんべんしてよ。

ベニスは、天気は最高なのだが、ビックリするほど寒い〜〜!!なんと最高気温8度
昨日までは、日中半袖でも過ごせたぐらいなので、「やっぱりここは北なんだ!」と再確認する。
車を降りたところで、ガイドブックをホテルに忘れた事に気付き、しょうがないので売店で英語の
地図を購入。(2ユーロ)
これは単なる地図なので、主な見どころとか美味しいレストランなどが載ってるわけじゃない。
困った〜!!でも戻るわけにも行かないし・・・まあ何とかなるでしょ。


ベニスの運河を見た夫の最初の一言

「ハウステンボスみたいだね!」


「・・・・・・・・」

こら〜〜〜!!

アドリア海の女王よ!女王!!ハウステンボスは作り物じゃ!それにオランダだし・・
も〜全く、なんて不謹慎な」
でも私も、「ユニバーサルスタジオのセットみたい!」と、ちょっとだけ思った(ぉぃ)

気を取り直して、ヴァポレット(水上バス)の1日券を購入し、まずはサンマルコ広場付近へ。
1番のヴァポレットに乗り、周りの風景を見ると、当然のことながらハウステンボスや
ユニバーサルスタジオとは、全然違う。(あたりまえだ・・)

運河に面している家やホテルは、長年の浸食によりかなり老朽化しているところもある。
いくら石や煉瓦で頑丈に作ってあっても、やっぱり年月には勝てないという感じ・・
古い建物の多くが、1階部分は完全に床上浸水状態だ。
こういう家って壊れたらどうやって直すのか?と思っていたら、建築資材を積んだ船も頻繁
に行き来していた。でもこういう場所なら作業するのも一苦労だわな〜。

サンマルコ広場は、これまたものすごい人・人・・そして鳩・鳩。
栄養状態が良いせいか、鳩やすずめが丸々太っているのには笑った!!
皆喜んでえさあげるからね・・でもこれだけ沢山いると、ちょっと気色悪いかも。

まずはサンマルコ寺院か鐘楼の見学?
しかし建物を囲むように人が並んでおり、とても中に入れる感じではない。

ちょうどお昼時だったので、軽く何か食べようかと周りを見渡す。
広場に面したカフェは、外にもテラス席をしつらえ、ちょっとした音楽の生演奏などもやっていて、
良い雰囲気なんだけど、寒くて風も冷たいので、お客はまばらだ。

ブラブラと路地に入り、食事が出来るところを探す。まあ別に探さなくても何処でもピッツェリアや
BARはいくらでもあるんだけど・・・
ガイドブックを忘れたので、どの辺がいいのか検討がつかない。
表に出ているメニューを見ていると、すかざずお店の人が出てきて、「どうぞどうぞジャパニーズメ
ニューもあるよ!」と、積極的に勧誘されるのもうっとおしいのよね。

適当にあたりをつけて1件のピッツェリアに入る。別に高級でも運河に面してるわけでもない、
安直なお店だったが食後にビルを見てビックリ!?
軽い前菜、パスタ、カプチーノで、二人でなんと一万円近くもした。
別にぼったくりとかではなく、ベニスでは普通のことらしい。安くあげたいならファーストフード(マ
ックやバーガーキングあり)などで済ませるのが良いかも?!
ベニスには“世界一高いカフェ”なるものもあって、お茶1杯だけで3〜5千円ぐらいするところ(勿
論正規の値段)もあるんだとか・・・


ローマ広場からすぐの運河
ハウステンボスじゃないッ!
窓から釣り出来たりしたら面白
いかも・・
サンタマリアデッラサルーテ教会
仮面を売っているお土産屋さん サンマルコ広場は観光客で埋め尽くされてます
中に入らなくても外も充分に美しい・・・ 広場付近の太鼓橋
とにかく鳩がすごいんです。 最高の青空でした
すずめが丸々している(笑) ランチの前菜カプレーゼとエビのトマト煮込み。この他にアーリオオーリオ
(パスタ)と食後にカプチーノを・・これでしめて一万円ぐらい。(汗)


路地をのんびり歩き、リアルト橋まで行こうと試みるが、クルクルと同じ所を歩いた挙句、サンマ
ルコ広場まで戻ってしまったりと、上手くいかない。(これもまた楽しいのだが・・)

大運河沿いを歩いていると、人だかりがしているところがある。
何かと様子をうかがって見ると、ゴンドラの乗り場のようで、沢山のゴンドラが客待ちをしている。
ゴンドラは良く言えばゴージャスなんだけど、ゴテゴテとデコラティブで舟の霊柩車という感じも
しなくはない・・(汗)
並んで待っているのは、アメリカ人観光客ばかりだった。
ここから乗る人は、いちいち交渉しなくても一律の値段のようである。

「話のタネに乗ってみる?」と夫に聞いたら「寒いから嫌だ!!」と一蹴されてしまった。
本当に寒い!!ゴンドラに乗るには、スキーウェアでも着込まなくては、一発で風邪を引きそうな
風の冷たさだよ。
あまりに寒かったので、パシュミナ(←本物かどうかは不明)のストールを買ってしまった。

陸路を歩くとどうしても迷うので、ヴァポレットに乗ってリアルト橋へ。
ここの付近には、沢山の有名な建築物があったらしいのだが、その時はガイドブックがなかった
のでただやみくもに写真を撮るだけになってしまった。

もう少し観光客が少なければ、のんびり観光できるんだろうけど、とにかく何処も人が多いので
ゆっくり止まって見ていることが出来ない。
しかしやっぱり世界に名だたる観光名所である。
とにかく、運河、橋、路地、人、何処をどう写真に撮っても絵になるなあ・・・

ヴァポレットで一旦ローマ広場まで戻り、ベネチアサンタルチア駅へ。明日はローマへ移動な
ので、ユーロスターのチケットをここで購入しなくては。

やはりここの窓口もズラリと人が並んでいる。
一列並びなので、まだ良いが、開いていた窓口がいきなりクローズになって係員がどこかに行っ
てしまうのにはマイッタ〜!!
結局購入するのに30分ぐらいかかってしまった。ふ〜・・
何処へ行ってもこんなに並ばなくてはいけないのは・・観光客が多すぎるのか?イタリア人の
事務作業が遅いせいか???(両方って感じ)
でも皆本当に辛抱強く並んでいるよ!「いいのか?これで??」

だいたい、いつもこうなら対策をとらないか普通?!え〜ッ?!

・・・・・と、思うのは日本人の考えなんですね・・・(^-^;;; ここはイタリアさ!

せっかくここまで来たので、記念にベネチアングラスでも買いたいと思い、今度はムラノ島へ
ヴァポレットで行ってみる事に。。
陸地から離れると寒さも倍増する感じ・・・サンマルコ広場は鳩だったが、本島から少し離れると
かもめが多くなってくる。
ベネチア本島って潮の匂いとかあまりしないので、“海”と実感する事があまりなかったんだけど、
改めて「ここは海だったんだ〜」としみじみ思う。

6世紀のパドヴァの人が敵の侵略を恐れて、ここに住み着いたのが起源とのことだが、こんなと
こによく住もうと思ったものだわ・・・まさか千年以上も経って、観光名所になって、世界中の人が
訪れているとは思いもよらなかったでしょうね〜。

20分ぐらいでムラノ島に到着。しかし時間が遅かった為半分以上の店が閉まっていて、
歩いている間にも、ドンドン店じまいしていく。
う〜んちょっと遅かったか・・・といってもまだ18時ぐらいなんだけど、これもこのあたりの慣習
って事だわね・・

明日また来れるかなあ・・・

路地で八百屋の露店を発見!観光客が茄子やトマトを買って行くわけ無いので、地元御用達って事?!
路地裏も生活感があって楽しい!!洗濯物が干してあったり、自宅用のボートがつないであったりする。
ゴンドラ乗り場発見!!(乗らなかったけど) これは笑った!お人形の真似をし
てマネキンのように動かないはずの
大道芸人がチップの計算!
リアルト橋。橋の内部はお土産屋さんになっている。
しかしすごい人だわ・・・
なんだかごちゃごちゃして面白い
リアルト橋上部からの眺め ベネチアングラスの置物。お店によって違いあり。
繊細さというより堅牢さが売りの様子


夜になり、かなーり気温が下がってきた。ストールを買ったとはいえ、あまりにも寒くこれ以上
外を歩くのは修行状態に・・・!!
というわけで夜のサンマルコ広場に未練を残しつつもホテルに戻る事にする。
しかしその前にCOOP(スーパー)発見!!
夜のドリンクやおつまみでも買おうと、軽い気持で入ったら、これがなかなかの品揃えで、
ワインや乾燥パスタ、お菓子、バルサミコ酢など夢中で買い物する。
缶ビールなどもタバッキで買うと、2ユーロぐらいするのだが、ここでは0.5ユーロとめちゃ安い。

ドリンク類は日本だとコンビニ(自販機)とスーパーってそこまで値段変わらないものだが、
イタリアって二重価格??と思いたくなるほど、値段が違う。(税率がちがうのかな?)
量り売りのチーズや生ハムなども買いたかったが、持ち帰れないのでこれはパス。
このCOOPで会計にカードを使い、レシートに漢字でサインをしたら、すごくめずらしがられて
まわりの人が集まってくる。(大汗)
日本人観光客は見慣れてると思うんだけど・・・・漢字は初めて見たらしい。

買い物袋二つ分ぐらい抱えて、送迎バスでホテルへ戻る。
帰りは10分かからず、ホテル到着。(全く今朝はなんだったの〜?)

夜ご飯はホテルのビュッフェで・・
旅行中の食事は、生野菜がとても少なかったので、サラダバーがあるのがうれしい!!
パスタやリゾット、生ハムなど結構盛り沢山で、今までで一番美味しい食事だったかも?!
満足して部屋に戻る。

パンとデキャンタの白
ワイン
ワインはサッパリし
て美味でした。
アーティーチョーク
初めて食べた。
生野菜サラダ。野菜不
足だったので嬉しい
デザートはケーキと
落花生(笑)