2004年 10月 イタリア旅行  3日目


フィレンツェ&ピサ観光

今日は夫のたっての希望で、ピサの観光に出かける。
今回、「旅行するにあたって一番見たい所は?」とお互いに意見を言ったところ、私は
ベニスの運河(これは旅程に折込済)で、夫は“ピサの斜塔”とのことだった。

トーマスクックのヨーロッパ鉄道時刻表によると、フィレンツェとピサは電車で1時間弱ぐらい
の距離なので私達にも何とかなりそうだ。
という事でフィレンツェ滞在中に行って見ることにした。

ホテルで朝食を食べながら、時刻表とにらめっこで、今日どう歩くかを相談する。
アジアのホテルのように、沢山の種類があるわけではないが、甘いクロワッサンが美味しい。
夫はこれがかなり気に入って、毎朝3個ぐらい食べていた。
ここでは実に上品な女性が給仕をしてくれて、紅茶もちゃんとしたポットで持ってきてくれ
るのが嬉しい。

しかし外はあいにくの雨模様。
雨のせいという訳でもないけど、ホテルを出るのが少々遅くなってしまった。
まずはバスでフィレンツェ駅へ。
このバスがなぜか、市内を大回りして駅まで行く。そういう順路のものだったらしいが、期せず
してちょっとした市内観光になってしまった。「後でまた来よう〜っと!!」

フィレンツェのサンタマリアノヴェラ駅は、いわゆる頭端式で想像したよりずっと立派な駅だった。
もっと小ぢんまりした感じかなあと思ってたんだけど。でもやっぱりここもすごい人・・
まずはピサまでの電車のチケットだが、今日のうちに一緒に明日のベニスまでのユーロスター
のチケットも購入しておかなければならない。
しかし、チケット売り場はズラーっと並んでいる〜!!

どひゃ〜何じゃこら??(@@;;

15分後ぐらいにピサ行きの電車があり、余裕のはずだったが、これは完全に諦めた。
次は1時間後・・

結局全部のチケットを購入するのに、30分ぐらいの時間を要する・・・・(大汗)
「イ・イタリアだわ・・・」

次の電車にはまだ時間があったので、駅構内のカフェで少し休息。(といってもスタンディング)
ここで、日本人の50代ぐらいの女性二人組みと一諸になり、話がはずむ。
彼女達はシエナを基点にして、トスカーナの色々な所に観光に出かけたとのこと。
「フィレンツェはどこも混んでるけど、シエナはそうでもなくて滞在しやすい」んだとか・・
2週間の旅程で、後はミラノに3泊して帰国するだけだと言っていた。
イタリアは3回目だそうで、いかにも旅なれている感じで、鉄道パスも使いこなしている。
まあビギナーにはまだ無理だわね・・いつかはこんな風になれるかな?!
時間になったので、「お気をつけて!」、「良い旅行を!」で彼女達と別れる。

予定よりはだいぶ遅れてしまったが、電車に乗り込みピサへ!
車窓を楽しむはずが、このあたりからだいぶ雨足が強くなり、豪雨のような状態になってくる。
こんなんで斜塔観光なんて出来るだろうか・・・・?!
ピサの駅に到着してもまだ豪雨のまま・・・・
駅前のタクシー乗り場に並ぶが、タクシーがたった2台しかいなく、その次が全く来る気配が
ない。途方にくれていたら近くにいたイタリア人のおばさんが、「タワー行きのバスはあっちか
らでるわよ」と乗り場を指差して教えてくれた。良かった〜“グラッツィェ”でした〜!


ビュッフェ形式の朝食。スイーツもあり昨日より豪華な感じ まだ誰も居ず、一番
のりでした。
クロワッサンと、ハム&
チーズ、カプチーノを・・
隣のホームにはユー
ロスターが・・
ダブルデッカーの上部分に陣取ります ピサ駅前 日曜日のせいか
わりと静かな感じ


斜塔のあるドゥオモ広場に到着したあたりから、雨が南国のスコール状態になってきた。
しかし斜塔はドカンと目の前に。
・・・「傾いてる〜〜〜!!絵はがきと一緒だ」

「ピサの斜塔なんて本当に塔しか見るとこないんだろう」ぐらいに思っていたら、結構沢山
の見どころがあってびっくり。予約制だが斜塔の中にも入れるらしい・・
北イタリアは、元々複数の都市国家だったというのが、だんだん理解できてきた。
これも昨日JALバスで、ガイドさんの説明をしっかりきいたおかげだわ!!ふふっ
(ガイドブックを読めば分かる事だが・・・)

とにかくこのスコールの中、斜塔の周りウロウロしてていてもしょうがない。靴やズボンの裾もかなり
ジト〜っとしてきたので、ドゥオモと美術館に入場する事に。(2ヶ所で一人6ユーロ)
まずドゥオモ内を見学。なんだかすごい彫刻と宗教画ばかりだ。当然のことながら真剣にお祈りを
している人も居る。
そんな人達に迷惑をかけないようにと配慮しながらも、一つ一つみていたら、ここだけで1日が終
わってしまいそうなので、駆け足で見学。それでもゆうに1時間ぐらいはかかる。
見終わって外へ出たら雨がやんでいた。良かった〜

調子に乗って色々な角度から写真を撮る。段々日もさしてきてなかなか良い写真が撮れて満足♪

この後近くのレストランに入り、だいぶ遅めの昼食を・・旅行中ってなんだかんだと歩き回ってい
るうちに、定時に食事をしそびれかがちだが、この時もすでに15時近かった。
この辺は観光地なのでシエスタの習慣はないらしいが・・
これが南イタリアなら食べ損ねているところだよ。


城壁に囲まれている ドゥオモ広場 洗礼堂 斜塔が見えてきた 斜塔の最上階
周りと比較すると傾き具合が分かるかも? お決まりのポ〜ズ!! チケットは入場可能な
ところにバッテン
ドゥオモ内部 暗くて分かりにくいけど、一つ一つが大きくて重厚な感じ。
入口付近からの図 ビール ポモドーロ&カルボナーラ(パン付き)の昼食を・・ ピサの駅のホーム


この後、美術館を見て(ここも細かく見ていたら、1日かかる)ピサの観光は終了。
観光を終えて、駅にバスで戻る。
ピサの駅の窓口も結構込んでいた。フィレンツェで往復のチケットを購入しておいて良かった〜

フィレンツェに戻った時はもう夕方近く。
オプショナルツアーなら、ピサ観光は、フィレンツェ発着で全部で4時間ぐらいとか・・
う〜〜ん、見るべき場所の取捨選択は素人には難しい・・・

フィレンツェ駅前から12番のバスに乗り、旧市街から高台へ抜けミケランジェロ広場へ。
これは今日、午前中ホテル近くから乗ったバスの経路とも重なる。

特にライトアップされているわけではないけど、アルノ川とドゥオモ方面がとても良い眺め。
夢中で写真を撮る。
もう少し早めにピサ観光を終えて、フィレンツェを見るはずだったのが、雨のせい(??)で思いのほか
時間がかかり、ミケランジェロ広場だけになってしまった。

駅周辺まで戻り、近くの中華のお店で夕食。
中華のお店は、繁華街にも沢山あった。イタリア人にも浸透している様子である

選んだお店は、味付けは悪くないけど、辛さが足りない感じ・・・(これがイタリア人の好みか?)
あとご飯が不味いのよね〜、ジャポニカ米では勿論ないが、タイ米でもない・・これって何?という米
だった。

今日は日曜日のせいかカフェやバール以外は閉っている店が多い。

ミケランジェロ広場の
ダビデ像
フィレンツェの夜景がきれい。一眼レフ持ってくれば良かったな・・ 夕食はまずワイン
前菜。野菜の炒め物 ワンタンスープ 麻婆豆腐。辛くない上
に豆腐がダメ!
エビチャーハン。
ご飯が不味い〜
ジャスミン茶


あ〜今日もよく歩いたよ。万歩計持ってくれば良かったなあ・・・
絶対2万歩は歩いているはず。
足がパンパンだが、こんな時部屋にシャワーしかなくて、お風呂に入れないのが辛いところ。
元々ホテル用に作った建物ではないのと、あまり湯船に浸からないというヨーロッパの人の
慣習で、水周りがどうしても簡素になってしまうという事らしい。

でも近隣の物音があまりしないとか、部屋数が少ないので、目が行き届くなどの利点もある。
ホテルの人は皆温厚で親切だし、サロンも雰囲気があって素敵。
最初だいぶ戸惑ったこのヨーロピアンタイプのホテルにも段々慣れて来た、というか良さが分
かってきた感じ。