2004年5月
香 港(4泊5日)

準備編    1日目    2日目    3日目    4日目    5日目



準備編


「今年のGWは暦どおりでも5連休だ!!」

と気付いたのは2004年3月の末の事。
どっか行くって言ったって・・・・すでに“遅きに失した”という感じだし、私は「わざわざこんな高い時期
に行かなくても・・・」と思ってしまうクチだが、夫はどこかに行きたい様子。

まあ行きたいならね!!手配はして差し上げますわよ。(勿論一緒に行ってあげてもOK。うふ)
てな感じでまずはネット等での航空券の検索を始めた。

日にちを考えると、やっぱりアジアかなということで、ネット検索したらまずはJALのペックスでの
“シンガポール”というのが目に付いた。
電話で問い合わせたところ、「帰りの便がキャンセル待ちにはなりますがおそらく取れるでしょう」
との事。
札幌在住の我が家は、もれなく千歳−東京往復が入るので、ダイレクトに海外に行くと言っ
ても、ほとんどの場合、計4便の手配をしないといけない。
その辺が少々やっかいだが「多分大丈夫」との言葉に期待をして、早速キャンセル待ちでの
予約を入れて貰う。

しかしその旨を仕事から帰ってきた夫に話すと、どうも浮かない様子。
「キャンセル待ちじゃあねぇ・・・」と屁理屈をこねる。
人が一生懸命やったのに!!と腹が立ってくるが、色々話を聞いていたらどうやら本人は香港に
行きたいらしい。
最初はどこでも良いよと言ってたのに・・

本音を問いただしたら、2003年の8月に行ったラジコンショップに、また部品を買いに行きたい
問い言う事だった。
はぁ〜〜!!オモチャかい?!
どうやら最初からそれが目的だったらしい。

全くぅ〜、それならそうと最初から言ってくれれば良いでしょ!!予約をする作業よりキャンセル
を入れる作業のほうが、(簡単ではあるけど)私にとってはずっと精神的にしんどい事なんだから!

それに簡単に香港って言ったって、この時期(4月始め)にGWのチケットが有るかい?!と思ったが
ネットで検索した代理店に問い合わせたら、いとも簡単に「ご用意できます!」との返事。
これは成田−香港の単純往復だけなので、千歳−東京間は狸小路の金券ショップで購入する事に。
エアーは比較的楽に取れたけど「でもホテルはそう簡単には行かないわよと」思ったが、これも簡単
にOKが出る。(因みにJALの“旅ポン”を今回始めて利用)

前半2泊はRCショップに行くのに便利な佐敦の「イートンホテル」そして後半2泊は、ここ数年九龍側
が続いていたので、久しぶりに香港島側に泊まろうと、金鐘にある「JWマリオット」を予約。

かくして「2004年ゴールデンウイーク、香港4泊5日」の日程が、いともあっさり決まってし
まったのでした。

                           


1 日 目 <天狗になるなよ!!J●L〜〜!!>


千歳発羽田行きの飛行機は14時発だったが、時期も時期(GW)だし、TVのニュースではテロを
警戒して、各空港では靴まで脱いでのチェックが行われるらしいとの事。その他に首都圏の高速
の渋滞の様子も流れている。
ウ〜ン去年のお正月のANAの一件もあるし・・・出来るだけ早く行って早い便に振り替えて貰おう
と、午前10時過ぎには札幌の自宅を出発。3時間ぐらい早めに、千歳空港に到着する。

しかーし・・・・

JLのカウンターでチケットを差出し交渉したところ「このチケットは便の変更は一切出来ません」
ですと。
そんな!購入したときは「そういう事は航空会社の裁量でやってくれるはず」と言われていたし、実際
早い便にたーっぷり空きはあるのに・・・
羽田から成田にバス移動して、国際線に乗り継ぐ旨を話し、懸命に食い下がったが、とにかくこれは
安い価格で出しているチケットですし・・・と“ダメ”の一点張りだ。
なんて融通のきかない航空会社!!

JALの見解としては

『安い航空券を買った人間になんか、融通を利かしてやる義理はねえよ!!
そんな客が、乗り継ぎで国際線に遅れようがどうなろうがうちの知ったこっちゃない。
変更して貰いたかったら割引航空券じゃなくて“正規料金”の航空券を買いな!!
こ〜の貧乏人め!』

・・・・・と言うことらしい

勿論、表に出てくる言葉は「大変申し訳ございませんが・・・」と丁寧(慇懃無礼?)だが。

「むかつく〜!!やっぱりJLは天狗だよね!!」などとぷんぷん怒りながらも、しょうがなく
決まり通りに発券して貰い、そのあとはお腹がすいたので空港内の蕎麦屋で昼食。
私は割子そば、夫は天セイロを注文。
あんなに怒っていたのに、単純な私達は、満腹になったらすっかり怒りを忘れていた。はは

「遅れたらどうすんだ〜?」の心配をよそに、JALの羽田行きは定刻通りに羽田に到着。
しかし、案の定、到着時のリムジンバスが満席で、すぐに乗り継ぎとはいかなかった。
折角荷物を全部機内持ち込みにして走ってきたのに。
結局15分後の次の便には乗る事ができたのだが、これを一番心配してたんだよね〜〜!!
GWだから、高速もお台場近辺混んでるだろうしさぁ・・・

しかしリムジンバスに乗ってしまったらまな板の鯉状態なので、もう後は1分でも早く成田に
着く事を祈るのみ。
途中ところどころ渋滞はあったものの、1時間半ぐらいで成田に到着。(優秀)

成田はさぞ混んでるだろうと思っていたら、拍子抜けするぐらい閑散としている。
どうやら午前中に出国ラッシュのピークは終わってしまったらしい。
ズラーっと並んでいるカウンターもあったが、我がANAは客より職員のほうが多い?という状態で
瞬時に発券作業をしてくれた。

心配していた「靴まで脱いで」の出国審査だが、これは金属探知機のゲートでピンポンがなった
人のみ。
3月の韓国の金浦空港では、全員がやっていたので、てっきりそれと思っていたのだが、これまた
拍子抜け。でもホントは全員やるべきじゃないのかね???

ボーディングパスを受け取った後は、特に買い物するものも無いので、さっさと入国審査を済ませ
ラウンジへ入る。


千歳のJALカウンター。GWなのに意外と閑散と
してます。
成田のANAのラウンジ 相変らずですな。 睡眠を取れるというシ
ート
ビジネスマン用の
デスク。
何回来ても変りない、し
ょぼいラウンジのミール
このドリンクカウンターもねえ〜〜・・・(汗) サーバーのビールだけ
はいつも美味!

「しょぼいラウンジ〜」と文句を言いながらも、日本茶のティーバッグを三つ程いただいてバックの中へ。
定刻にボーディングが始まり、さっさとゲートに移動する。
GW中だからさぞ混んでいるだろうと踏んでいた国際線だが、ビジネス、エコノミーとも7割程度の混み
具合。(3月に行ったソウルのほうがよっぽど込んでいたかも?)

シートは今回始めて見た“ANAアジアスタイル”という奴。
これは、シートの制御は電動式で行われるものだが、フルフラットシートのようにフラットにもならず、シー
トピッチじたいは今までと同じ127cm。
且つ、シート配列はB767の機材で2−1−2という不思議なものだった。
明らかにビジネスマンを意識したシートですね!

食事やサービスに関しては、短期間にそう変わるはずも無く、お正月に利用した時とおんなじで、ウエ
ルカムドリンクは無し!食事はワンプレート方式!アメニティーはスリッパのみで、歯ブラシ櫛等は洗
面所に置いてある!というものだった。

 

これがアジアスタイルのシート シートは電動式 ピッチとかは変わらない・・と思う。
食事前のドリンクはシャンペンを 夫の頼んだ和食全景。
台の物。白身魚酒蒸し 野菜あん
かけご飯
前菜。海老天豆 ししやも昆布巻き
ほやこのわた 合鴨フォアグラ巻き
厚焼きたまご 
お凌ぎ。 二色麺
酢の物。山菜づくし胡麻酢和え 小鉢。 笹子鯛 山葵とろろ芋 いくら お甘。おもちみたいなやつ
赤出汁 私の頼んだ洋食全景 メイン。若鶏と根曲がり竹のシチ
ューマッシュルーム添え
前菜。鰊のマリネ パルマ産ハム
アンティーブのロースト添え ミート
パテ 
ガーデンサラダ デザートティラミス(食べなかった)
ビジネスのミールなのに最初から
プレートに乗ってるってのもね〜?


目的地は香港なので、これといって特に気の利いたサービスがあるはずもなく、食事が終わったら寝る
か映画でも見るかしかない。
私は本を読んだりボーっとしていたが、夫は真剣に映画を見ている。結局香港までの4時間ちょっとの
時間に「ホンテッドマンション」と「恋愛適齢期」2本の映画を見たらしい。

寝たんだかなんだかよく分からないうちに香港到着。まあいつもこんなもんか。
空港で1万円分だけ両替し、八達通(オクトパスカード)のカードを2人分購入してエアポートエクスプレ
スで九龍の駅まで行く。
余談になるけど香港の空港の両替所のレートは、眩暈がしそうなほど悪い。到着時に多少はHK$が
必要なので少しは両替するんだけど、本当に必要な分だけにとどめておいたほうが無難。
私達が行った時はホテルのレートより悪かった。

九龍の駅からはホテル循環バスに乗ろうと目論んでいたが、時間が遅くもう終わっっており、
しょうがないのでタクシーで最初の2泊の「イートンホテル」へ。到着したのは夜の11時過ぎだった。

案内された部屋は、深夜のチェックインだったせいか?それとも全室そうなのか不明だが、壁が薄くて隣
の話す声が筒抜け!
内部の設備も、アメニティーも正直“値段どおり”といえる部屋だった。(掃除はちゃんとしてある)

因みにとなりは大陸からの観光客だったようで、深夜までトランプゲームに興じており、普通の話し声は
おろかトランプを切る「パタパタ」という音まではっきり聞こえる有様。下宿屋みたい・・
その為なかなか寝付けず、「ホテルって本当に料金に比例してるもんだ!!」と改めて感じた初日だった。

エアポートエクスプレスの内部 シートは固定式です。 このPTVでは香港の観光ポイント
の宣伝をやっていた。
イートンホテルの内部。
狭いけど香港では普通かな?
お風呂のシャワーはハンド式 アメニティーはごくシンプル。
でも歯ブラシがあった
シンクは浅くて使いづらい ミニバー、TV、コーヒーセットはコーナーボードの中にコンパクトにまと
まっています。ケーブルが入っていて日本のCSchが写ってました。
                     
イートンホテルの外観&ホテル周辺の繁華街。




2 日 目   恐怖のミニバス・・ 


昨夜、となりの部屋の中国人客が深夜までうるさかったので、ほとんど熟睡できないまま朝目が覚
める。(彼らがものすごくうるさかったというより、壁が薄すぎるのよね)

昨日は深夜の到着でわからなかったが、窓から外を覗いて見たら庶民的なマンションや小学校、道路
工事の現場などが見えた。香港のホテルといえば“ハーバービュー”という感があるが、こういうごちゃご
ちゃした場所もまた香港ならではの眺めだろう。私は結構好き!

朝食は付いていないので近くの粥店に食べに行く事にする。
外に出ると朝だというのにもうかなり暑くなっている。「う〜これはちょっときついかも?」
ホテルの周りは地元の人用の繁華街で、何でもあってすごく便利な場所にあり、ガイドブックで調べた
粥店も歩いて数分の所にあった。

彌敦粥麺家というお店で、私達が行った時は、地元客がのんびり新聞など見ながら食事中。
器のふちが欠けていたりするんだけど、お粥はすごく出汁が利いていて本当に美味!!
ワンタン麺も蝦がたっぷりでスープはサッパリと、実に口に合う。
オイシ〜!!お店の人も香港人には珍しいぐらい(失礼)愛想が良い!値段も安いしここな
ら毎日来たいぐらいだよ。



彌敦粥麺家の内部。 油條 8HK$ぐらい ピータンと白身魚のお粥 18HK$ 蝦ワンタン麺 18HK$



朝食の後一旦ホテルに戻り、バタバタとシャワーを浴びたり肌着の洗濯をしたりする。
その後少し昼寝をする事にした。
何しろ昨日の夜はうるさくて眠れなかったし、RCショップも昼の1時オープンなので下手に歩き回るよ
り、午後からの行動に体力を温存しようと思ったわけ。

隣の部屋の中国人は昨日朝方までトランプをしていたせいか、午前中はいたって静か。
小一時間程ベッドに横になる。

お腹もふくれていたせいか、結構ぐっすり寝てしまったのだが、ハウスキーパーのチャイムで目が覚めた。
ドンディスの札は出していたんだけど・・・・(汗)

まあまあ寝れた事だし、そろそろ出かけるか!?と正午近くに徒歩でホテルを出発。
朝よりずっと気温は上がっていた。ふ〜〜!

まず尖沙咀まで歩いて行き重慶マンションで両替。
相変らず近辺では、「シャチョーニセモノ時計アルヨ」とインド人客引きバンバンに声をかけられる。
まだこんなことやってんのかい?むし暑くて人が多い上に本当にウザイ。
だいいちいまどきそんなもん買う人がいるの〜?
どれだけマージンが貰えるかは知らないけど、実に地道な商売だよ・・・
重慶マンションのレートは1HK$14.5円ぐらいだった。

そのあと地下鉄で油麻地まで行き倫敦大酒樓で飲茶の昼食を取る事にする。エアポートエクスプレス
以外で初めて八達通を使ったが、改札にあるディスプレイに“ピッ”とかざすだけで本当に便利。
倫敦大酒樓は巨大な上にMRT油麻地駅の真上なので、すごく分かりやすい。
今回は初めて3階へ行ってみた。

まずはプーアール茶を ワゴンを引いたおばちゃんがフロア中を歩いています。 かなりの混み具合でした
牛肉焼売 野菜たっぷりの焼売 ニラ餃子 これが美味かった。 蟹味噌焼売
蝦餃子 やっぱ飲茶にはこれが必須 これは何なのか分からずに取ったものだが、食べてみて椎茸とナマコの
ユバ巻きらしい・・と判明。因みにハンコは“頂”(12HK$)だった
プーアール茶はだんだんコーヒ
ーみたいな色に・・・




昼食の後は夫の念願のRCショップへ。今回で3回目なので地図を見なくてもスンナリ行く事が出来た。
お店に入ったら、店主が私達の事を憶えていて親切に対応してくれる。
しかし今回は、夫の欲しい部品の在庫があまりなかったらしく少々期待はずれ。
お店の人からは、「メーカーに注文してから入荷するまでは2週間ほどかかるので、事前にメールくれれ
ばよかったのに」と言われる。

トーゼンだよ!!
行く前に「せっかく香港まで行くんだから事前にメールで問合せしたら??」と夫に言っていたのだが
去年行ったときに、思いのほか沢山の部品が在庫してあった為、今回も大丈夫だろうとたかを括って
いたらしい。
いくら安くたって、在庫がなければ意味な〜いじゃん!!
私は旅行できればどこでも良いけどさ・・・自分のことじゃないにしても、予定通りに行かなかったのは
ちょっと悔しいぞ!!

ショップを出てブラブラ歩きながら周囲を見渡したら、かなり沢山のラジコンショップがある界隈だった。
「へ〜!前回は気付かなかったなあ〜〜!!」
私には全部同じに見えるのだが、一件一件扱っているものは微妙に違うらしい。
「違う店にも入ってみれば良いじゃない、欲しいもの有るかもよ?!」と言ったが、夫の欲しいものを
扱っている店は、最初の一件のみなんだとか。

ホテルが近いのでまた戻り、買ったものを、部屋に置いてからまた出かける事にする。
たいして買わなかったと言っても、スーパーの買い物袋一杯ぐらいは買っているので結構かさ張る
のだ。
RCショップから歩いて10分程度。お世辞にもゴージャスとかラグジュアリーとかは言えないホテル
だけど、買い物にも食事にも実に便利だなあ。

オモチャ買いが、拍子抜けするぐらい簡単に済んだので、午後は時間を持て余してしまった。
どうしようかなあ・・・マカオや深センに遠出するには遅すぎるし、お天気もあまり良くない。
考えた挙句、前回も行った西貢に行って海鮮でも食べようということになった。
(ホントは最終日に行くつもりだったんだけど)

旺角のバス停からミニバスに乗って、西貢へ。このミニバスは八達通が使用できず1人13HK$
を元金で支払う。乗り換えなしの直行なのが嬉しい。

バスの運転手は女性だったので、最初は「乱暴な運転はしないだろう」と安心したのだが、なんと
この女性、運転しながら携帯で話す話す!!
西貢までの道は結構な峠のクネクネ道もあるのだが、そんな場所でもお構いなし・・・・(汗)
かかってくる電話に出るだけでなく、自分からもかけて夢中で話している。(怖〜〜)
周りを見ても乗客はなんとも思ってない様子。(ぉぃ)


私は西貢までの約40分、ずっと窓の所にある保護棒を握り締めていた。ある意味今まで海外で
乗ったバスの中で1番怖かったかも?!

香港に来るたびにいつも思うのだが、ここの年寄りはボケないだろうなあ!!
何しろ、普段の生活で歩く事、階段の上がり下がり、そして気を張っていなきゃいけない状況が
実に多い。楽できないのよね。


西貢のお目当ては、海沿いにずらっと並んだ海鮮レストラン。
前回来た時は、バス停の近くにあるところに適当に入ったのだが、バス停近くは観光客用で地元の
人間は奥のほうにあるレストランに入るらしい、との情報を得たので、今度は奥のほうまでズンズン
歩いて行ってみる。


海沿いのレストランは
皆オープン形式
カブトガニって・・食べてもいいの?? 水槽の中の甲殻類
夕暮れと共に、だんだん混んできました 全記というレストランで
食事をする事に
お通しはどこもラッキョ
ビールは大瓶です。 ロブスターのパスタ。
チーズが利いて美味
蟹と青菜の炒め物。
美味しいけど蟹が少々
食べにくい
ミニ鮑の醤油蒸し
トコブシかと・・?!
イカのフリッター
これは飽きる
食事を終わる頃には辺りは真っ暗に。 義順のスイーツショップで私は牛乳プリン、夫は卵プリンを。作りおきして
あったみたいだけど、美味しかった〜!因みにお粥なんかもありました。



レストランの印象は・・・?!正直、前のほうが良かったかも。値段も上がってたし。
味は悪くないんだけど、この1年弱で全体的に観光客ズレしてしまった感じかなあ・・・
鯉魚門みたくぼったりはしないけど、なにしろこのところ大陸からの観光客がわんさか押し
寄せているからね。
二人世界のセットメニューで頼んだのだが、8品ぐらいの中から4品を選んでオーダーする仕組み。
メニューは広東語のみで英語、日本語表記ともない。(セットの値段は二人で348HK$)
漢字で大体は分かるけど、セットメニューに関しては、どこの店も多分そう変わりはないと思う。
まあ繁華街の海鮮レストランで食べるよりは、はるかに安い事は確か。
サービスチャージ、ビールも入れてトータル400HK$ちょいぐらいでした。

食後西貢の街をブラブラ散歩して、また同じミニバスで旺角に戻る。
今度の運転手は、ちゃんとしていた。と言うかこれが普通なんだろうけど、“乱暴な運転をしない”
“携帯を使わない”というだけで、素晴らしい人に思える。(苦笑)

ミニバスを降りたら、すぐ近くに義順のスイーツショップが・・・
ああー・・お腹は一杯だけど素通りできない。
フラフラと中へ入り、牛乳プリンと玉子プリンを無口になって食べる。

夜はまた隣の部屋の中国人がトランプをして騒いでいる。
「もう勘弁して〜!」よっぽど、静かにさせてくれとフロントに電話しようかと思ったが、声がうるさい
と言うより壁の薄さが1番の問題で、不可抗力のようなので我慢して寝る。


3 日 目  ホテル移動



今日は金鐘にあるJWマリオットホテルに移動する日。
一刻も早く移りたいという感じだが、早朝にできるわけもないので、まずは朝食を食べに行く。
ホテルからこれまた歩いてすぐの、海皇粥店へ。
ここはオープンキッチンになっていて、入りやすい雰囲気で、食堂というよりはファーストフード
店に近い。
しかし味は・・・・・
正直あまり美味しくなかった。あまりお粥の出汁が利いてないんだよね〜、ピータンも変な味がするし
昨日行った彌敦粥麺家に行けばよかったとちょっと後悔。


イカやらナマコやら色々入ったお粥 薄切白身魚とピータン粥 干し蝦の腸粉




さー!!もうさっさとホテルをチェックアウトしよう!
香港島側に宿泊するの10年ぶりだよ・・・ちょっと楽しみ〜。
荷物をまとめて、外へ出る。

ホテルを出たとこで夫に「タクシーで行かないの?」と言われたので「うんにゃ地下鉄だよ、マリ
オットは金鐘
の駅直結だし」とサクっと答えたら、いきなり機嫌が悪くなった。

私に言わせれば、「スーツケース持ってるわけじゃなし、佐敦の駅からたった2区間なんだから、地
下鉄移動で充分でしょ!タクシーなんて乗ったら海底トンネルまで行くのに、遠回りしなきゃい
けない上に、トンネル通行料もダブルで取られるんだよ!」と思うけど
夫は「こんな荷物持って地下鉄に乗って移動なんて馬鹿じゃないの??ケチケチしないでタクシー
に乗ればいいじゃないか」とずーっと文句を言っている。

軽ーく右から左に聞き流して、さっさとMRT佐敦の駅に向かって歩く。
イートンホテルからはちょっと距離があるが、タクシーに乗る10分の1ぐらいの値段だし、タクシーで
ビクトリア湾を渡るなんてそれこそばかげてるよ!!

金鐘の駅からパシフィックプレイスを少し歩き、マリオットホテルに到着したのは、11時過ぎだった。
レセプションでクーポンを差し出しチェックインしたい旨を伝えると、「今日は混んでいて今はまだお部
屋が御用意できません、午後2時頃に来てください」と言われる。
まあまだ午前中だし当然だわねと思い、荷物を預かって貰い外に出かける事にする。

マリオットホテルの周りは、地元民の商店街だったイートンホテル周辺とは180度異なり、まるで
「未来都市のビル群」という感じだ。

外はあまり人が歩いていないので、なぜかと思ったら、空中歩道がビル同志つながっており、外を
歩かずに中環までいけるようになっている。

同じ香港とは思えない・・・

まずはHK$の現金がさびしくなっていたので、MRTでまた尖沙咀に戻り重慶マンションで両替。
暑い中、ホテルを移動するなど、バタバタして疲れていたので、そのまま隣のホリディインゴールデ
ンマイル地下のドイツレストランで休息兼昼食。
本当は飲物だけのつもりで入ってのだが、周りが食べているのを見て、「なんか中華ばかりだった
し洋食も良いなあ」と、思わずセットランチを注文。


MRT尖沙咀の駅 あと何分で電車が来るか表示さ
れます。
ぴったりドアのところに停車出来る
のは、コンピュター制御だから?
お昼だけど、暑かったのでまず
ビール。(笑)
パンと冷たいスープ。あとステーキ、サラダ、デザートが出たのだが、食
い意地に負けて、写真を写す事が出来なかった (^^;。 (忘れた?)


この後、良い頃合になったので、ホテルに戻りチェックインをするつもりが・・・・・

掃除がまにあわずまだ部屋が用意が出来ないので、ロビーで待ってくれという。
とっくに午後2時は過ぎていたけど、私の経験上、「チェックインは●●時には出来るから」とレセプ
ションで言われて、その時間に戻って来てもその通りチェックインできるという事は九割方ない。

レセプショニストというのは、その場で怒られたくないので、適当に早い時間を言うんですね〜
そしてその●●時に戻って来た時は大抵、フロントクラークが全員代わっていたりするので、「私は
知りません」ということになる。

因みに今まで一番ひどかったのは1997年の大晦日に行ったラスベガスの(今はなき)シェラトン
デザートインホテルで、まず最初に行ったのが夕方6時、その後数時間後に行ってもまだダメ。
それを何度も繰り返し、すったもんだの挙句部屋に入れたのは、ナント夜中の2時ちかく!!
それでもまだ掃除をしている途中で、部屋に荷物だけ置いてカジノで時間を潰したというおまけつき。

ここまでひどいのは、後にも先にもこの時一度きりだが、まあ大抵のホテルは、高級といわれる所も
例外なくチェックイン時間を過ぎても平気で客を待たせる。

ここJWマリオットも「もう少し」という割には、全く用意できる気配がなく、ロビーで1時間以上待っ
ても呼びに来ない。
何度か聞きに行くが「まだダメ」の一点張り。
日本人はあまり自己主張をしないので、軽く見られているのかも知れない。
いいかげんしびれを切らし、できるだけムッとした表情で「いくらなんでも遅すぎ!!疲れている
ので早く部屋に入らせてくれ!!」と強く主張したら、コンピューターをパタパタと叩き「何とかご
用意できました」と言う。
やればできるじゃないの・・

案内された部屋はナント「コーナーデラックス」だった!!
予約は一番下のカテゴリーだったのにラッキー!!言ってみるもんだわ。
でも1番下の予約クラスの私達が、こんないい部屋に入れるなんて、よっぽど混んでいてやりくりが
つかなかったんでしょうね。

この部屋はコーナー2面が窓ガラスになっていて、(海側ではなかったものの)眺めもなかなか。
そして驚くほど広い!!今まで泊まった中で、(スイート、ヴィラを除いては)一番の広さかも?!
60平米ぐらいあったんじゃないかと思う・・・
当然の事だが、隣室の声や物音は一切聞こえない。
スタンダードルームをガイドブックで見た限りでは、窓が(コーナーではなく)三角の出窓になって
いるという形で、広さもここの3分の2ぐらいかなあという感じ。
ここは入口のドアを開けても部屋は全然見えず、部屋までが長い廊下のようになっているのだ。
バスルームやクローゼットが広く取ってあるためなのだが、最初はスイートに通されたのかと
思った。「もう最高ここから出たくないよ」


ホテルは金鐘のビル街の中にあり
ます。
JWマリオット全景。うちらが泊まったのはこの四隅のコーナールーム。
ドアを開けてもすぐ部屋が見えません 窓の外は隣のビル
コーナーデラックス。じっと見てると外にせり出しているような感じがし
ます。窓はピカピカでした!!メンテ大変だろうな〜
ミニバー&セーフティーボックス
ベッドはクイーンサイズが2台置いてありました。ハード面はほぼ完璧!
ミニバーの中身 ビールは38.5
HK$とちょっとお高い。
コンビニで買うと100円ぐらい・・
ミネラルウォーターは無料のが
2本。レギュラーコーヒーが飲める
のが嬉しい!!
TVは32型のものでNHKも写ります
シンクはシングルだけど大き目 アメニティーは充実してます
(バスソルトもあり)
ドライヤーは備え付け
バスとシャワーブースは別々 浴槽も広い バスローブもあり。デカイけど・・
ベッドサイドですべて制御でき
る仕組みで、日本語表記も・・・
窓の下はプール。利用したかった
けど今回は時間がなく断念。
隣のコンラッドホテル&プール
も見えました。




今日はガスがあまりひどくなかったので(香港ではめずらしい)、夜はビクトリアピークに行ってみる
つもりで、夜7時頃部屋を出る。
ホテルの前からトラムに乗り、セントラルへ。
しかし出るときにガイドブックを忘れてしまい、どこで降りてピークトラム乗り場にどう行けば良いのか
皆目検討がつかない。
戻るのも面倒だし・・適当に行けば何とか分かるだろうと、たかを括ったが、ランドマーク近辺をウロ
ウロ徘徊しても、やっぱりよく分からない。
そのうちヒルサイドエスカレーター入口に突き当たり、予定を変更してこっちに乗ってみる事にする。

予定変更といっても、ここは私の香港で一番好きな場所!!
夜乗るのは初めてなのですごく新鮮だ。
夜は昼よりも、なんといっても生活感があり、SOHOあたりはかなり賑わっているし、周辺のマン
ションの明かりも綺麗だ。
斜面なのでいたるところに階段があり、階段の途中に公園があったりと、縦横無尽に空間を利用
しているのが、“これぞ香港だなあ”と感じさせる。

結局フィニッシュのConduit Rdまで乗ってしまい、ここからタクシーでビクトリアピークへ。
ここは日本人だらけだった。

SOHO界隈。 洒落たバーや昔ながらの中華レストランが混在
不良欧米人(?)がわんさかいました。 エスカレーターにて・・ ピークの夜景
写真だとあまり分からないけど、この日は空気もクリアで、かなり綺麗だった。
ボーっと見ていたら、ビルの屋上から花火がぼんぼん上がり始める。何かのイベント??



混んでいなければ、ピークタワーやギャレリア内のレストランで夜景でも眺めながら食事するのも
悪くないかな?と考えて来たのだが・・甘かった。
とにかくどこも激混み状態で、すぐに入れそうなのはハーゲンダッツのアイスクリームショップのみ。
まさか“夕ご飯アイスクリーム”と言うわけにも行かないので、見学し終わったらさっさと戻ることに。
どこも混んでいると言う事は、やはり下へ降りるトラムも激混み!!
山頂駅に行く途中、建物の外までずらっと並んでいる人がいるので、何かと思ったらピークトラム
に乗るのを待っている列だった。 

しょうがなくバス乗り場までまた歩き、ミニバスの中環行きに乗る。こっちはすぐ乗る事が出来た。
お腹すいた〜〜!!
時計を見たらもう夜10時を過ぎている。今から入れるレストランなんてあるかなあ・・・
パシフィックプレイス内に、オープンエアになっているレストランが何件かあったので、とりあえずそこ
へ行ってみる。

オイスターバーのようになった、レストラン一件のみ開いていたので、ここで軽くご飯を食べてホ
テルに戻る。
部屋に入ったら、ウエルカムフルーツとウエルカムティーが届いていた。(ウエルカムというには
あまりに時間が遅すぎるような・・・)
窓から見えるビル群の夜景がすごく綺麗〜〜!!明かりを消してボーっと眺めていた。
 


まずビール 野菜サラダ 蟹身のトマト詰め 浅利のパスタは撮る前
に食べてしまった(笑)
部屋にはウエルカムフ
ルーツ&ティーが・・



4 日 目   深センへ・・・



朝からシトシトという感じの雨。
昨日はかなり歩き回った上に、夜も遅かったのでなかなかベッドから出られない。

う〜・・どうしよう?!
実質もう今日1日しかないけど、天気がね〜。
ホテルのプールやジムも利用してみたいし。うーん悩む・・・

実は今回の目的の一つに「深センに行きたい!」というのがあるのだ。
別に深センに何があるってわけでもないんだけど、せっかくビザ免除になったことだし、香港には
何回も来てるのに、深センは一度も行ってないので是非中国本土に行ってみたい。

のらくらしていたら10時を過ぎてしまった。
ここも朝食は付いていないので、いずれにしても朝食を食べに出なくてはいけない。
それなら思い切って、深センに行ってみよう!!ということになりバタバタとホテルを出る。
外は雨はやんでいたが、ずいぶんむし暑い。

ここでまた少し失敗。湾仔のフェリー乗り場までは(地図上は)すぐに見えるのだが、実際は直線で
歩いて行ける道のりではなかったのだ。
要するに高層ビルと道路ばかりの場所で、歩道と言うものがない。
とんでもない場所を横断したり、階段を登り降りしたり、ビルの隙間をぬって歩いたり・・
まさに大都会のサバイバル!!
湾仔のフェリー乗り場に着いた時は、汗だくのよれよれになっていた。

湾仔からフェリーに乗ってホンハムへ。
ホンハム埠頭からKCRの九龍駅まではタクシーに乗る。
ここまで来るのに、なんだかものすごい道のりだった。ふ〜!!

深センまでの料金は1等で66HK$。1等といってもごく普通の対面シートだったが、2等は
フツーの通勤電車。(これが料金の差ってわけね)
途中旺角の駅に停車する。
「え?旺角」と思い、ガイドブックを見たらMRT旺角とKCR旺角の駅は数百メートルの距離。

こんな大変な思いをして、ホンハムの駅から乗るより、MRTで旺角の駅まで行って隣のKCR
の駅から乗り換えれば良かったと言う事なのだ・・・・・アホだわ!!

約40分で、終点羅湖の駅に到着。ここからは歩いて国境(?)を超える事になる。
香港って中国に返還されたのに、何でいちいち出入国カードの記入をしなくちゃいけないのか?
その上、SARSの検疫表も記入しなくてはいけない。
あちこちで、書いたり並んだりしなくてはいけないので、なんだかとてもやっかいだ。

まわりを見ると大陸バッグや、大きいスーツケースを持っている人が、いやに沢山いる。
香港−深セン間を往復して、物売りの商売をしている人(香港人、中国人共に)が多く入るらしいの
だが、彼らの出入国の審査がとにかく長いのだ。

やっと両イミグレを越え深センに入ったら、まず目につくのが「羅湖商業城」・・・なのだが朝食を
食べそびれて、お腹がぺこぺこだった私達は、駅前のシャングリラホテルへ行き、まずはごはん。
ホテルへ入ったときは、もう正午になっていた。

シャングリラホテルはさすがにゴージャスで、重厚なインテリアのロビーは吹き抜けになっている。
しかし香港のそれとちょっと違うのは、ロビーに人が多くかなりざわざわしていると言う事?!
レストランも高級そうで、カジュアルな格好の私達は少々気後れするが、ここを逃すと
食いっぱぐれる可能性大なので、入口で飲茶をやっている事を確認して、恐る恐る中へ。


九龍火車駅はすごく近代的な建物でした 羅湖駅のホーム
1等のシートはガラガラです 1等のチケット
橋を渡って深センへGO! 羅湖商業城。香港ではあまり見ることのない国旗が共産圏って感じ 天気が悪かったのが残念!
深センの駅 シャングリラホテルの広東レスト
ラン香宮。
プーアール茶 ソースヤキソバ。具はネギと
モヤシだけ〜
蝦餃は今まで食べた中で一番
美味だった。金箔が笑えるけど
フカヒレ餃子のスープ。
冬瓜が入ってサッパリしてます
海鮮シュウマイ 上に乗っているの
はホタテ。
ブロッコリーの蝦すり身あえ。
三つあったが一個かじった(笑)


味は、全体的に薄味ですごく上品なイメージで、値段も香港の高級店と変わらない。
私的にはもう少し辛いほうが好みだが、誰でも食べれるというか、万人受けしそうな味かなあ?!

食後、勘定を頼んだら、頼んでないものが一品付いていた。
「これはなに??」と確認したところ「スナックです」というが、そんなもの頼んでないので訂正して
もらう。(勘定はすぐもって来るけど、訂正を頼むととたんにのろくなる)
値段は20元ほどなのだが、どうも分かってやった感じ。一流ホテルでも油断ならないなあ。
15パーセントもサービスチャージを取るくせに・・・

このホテルで分かった事は、ここ深センでは、香港$と中国元が等価利用ということ。
(その反対はありえないけど)
レストランのメニューも中国元(\←ユエンと読むらしい)表示だったのに、HK$を支払ったらその
ままHK$のおつりが来た。
このときの段階では、中国元はHK$より1円ぐらい安いんだけどなあ・・・・ちょっと損した気分?


空腹も満たされたので、深センの街をぶらぶら歩いてみる。
駅の前から見える景色は、どこもかしこも建設中、工事中、ばかりである。
地下鉄工事もやっていた。

広深鉄路の深セン駅と羅湖駅はつながっているはず・・・と思うけどその関係性は良く分からない。
周りのビルは立派で、駅前は香港に負けないぐらい高層建築も多い。
しかし街の中をブラブラ歩くと、やっぱり香港とは雰囲気が違う。
香港では建物に必ずと言って良いほど、漢字&英語の表記があるが、ここは漢字のみという
のが多い。
それと、どうも全体的に垢抜けないというか、埃くさいというか・・・・
道路が立派な割には車も少なく、香港ではほとんど見かける事のない自転車を、繁華街の
真中で見かけ、「ああ“中国”だなあ」と思う。

ガイドブックでは、深センは“治安は特に悪くないけど、スリや置き引きは多いのでとにかく気を
付けるように”とあったが、そんな雰囲気はあまりない。
駅前に沢山いると書いてあった、「子供の物乞い」も全く見かけなかった。

やっぱり中国ってものすごい勢いで変わって来ているんだ〜〜!!

街を歩いている若い女の子は、とにかくスタイルが良く、おしゃれで、香港や日本の若い子とあ
まり変わらない。
(ノースリーブから見える、むだ毛のお手入れはまだまだって感じだったけど。(^^;)
でもあと数年もすれば、見違えるような子ばかりになるに違いない!!


シャングリラの屋上から見える駅前の景色。 どこもかしこもインフラ建設真最中 駅前の道路
広深鉄路の本社ビルは立派です。 街中には飲食店も多く、値段は香
港の半分ぐらい。
香港(風水?)風のビル 羅湖商業城の内部。土産屋とマ
ッサージ屋が多かった。


路地をブラブラ歩いていたら美容室の表に、足底按摩25元という看板が。

「安い!これってフットマッサージだ〜」連日歩きまくりで疲れてるし、やってもらいたいけど、
正直、見た目は普通の美容室(床屋)って感じだし、ボラれたら嫌だしなあと店の前で少し悩む。
中を覗いたら、日本の20年前ぐらいの美容室の設備という感じで、懐かしいお釜がずらっと並
んでいる。
中には普通にお客さんもいてカットやパーマをしているし、外に出てきて薦めてくれた若い女の
子も感じが良かったので、思い切ってマッサージをしてもらうことにした。

店に入ったら奥の個室のようなところに通され、二人で並んで椅子に座る。
まずはプラスチックのたらいにウーロン茶が入ったお湯が運ばれてきて、これに足をつけろとの事。
足を付けて待っていたら、若いお姉さんとお兄さんが登場。
彼らがマッサージを担当してくれるらしい。

私にはお姉さん、夫にはお兄さんがそれぞれ担当してくれて、マッサージ開始。
彼らはとても気さくで、私達が外国人ということが分かっても、お構いなく広東語で話し掛けてくる。

う〜ん困った!!

私達は広東語が分からないし、彼らは日本語は勿論の事、簡単な英語さえ分からない様子。
メモ帳を持っていたので何とか筆談で、「日本人」とか「飛行機で来た」とか「1時間コース」等の
希望を伝える。
香港あたりでは、若い人は大抵普通に英語が通じるし、日本語を話せる人も多いが、やはりここは
香港とは全く違う場所なのだと、改めて認識した。

マッサージの技術は・・・・そこそこかな?!痛くはない。
上手いとはいえないけど、膝から下をくまなく丁寧にやってくれるし、何より安い!
終了後には、プラスチックのコップに入った水をくれた。
少々迷ったが全部飲み干す。(別になんともなかったけど)

会計は一般のお客さんと同じレジのところで。
100HK$を出したら、20HK$と10中国元が3枚のおつりが来た。(あらら〜)
担当してくれた人に10元づつチップを渡し、お店を出てくる。

この周りは、屋台街などもあったので、何とかこの残り10元を使おうと思うが、お腹空いて
ないし、これと言ったものがない。
因みに屋台は、麺類や、肉、ソーセージのバーべキューみたいなものが多く、衛生面は「私なら
問題ない」という感じ。(潔癖症の人は知らんけど・・)

羅湖の駅に戻る途中、深セン駅と羅湖商業城を見学。
深セン駅構内で初めて人民服らしきものを着た人を見かけたが、あれは軍人さんだったのかも?
旅行者は、全体的に驚く程荷物が多い。昔よく見かけた行商のおばちゃんみたいだ。

羅湖商業城は、なんでも有りの中国のショピングセンターという感じで、若い人が多い。
ここの“土産店の客引きはしつこい”との情報もあったが、意外にあっさりしていて、拍子抜け。
これなら香港の宝飾店の店員の方がよっぽど熱心だよ。

あまり時間もないので、駅周辺だけの、駆け足の観光を終えて香港へ戻る事にする。
準備段階では、深センに1泊するか迷って止めたのだが、やはり1泊してみれば良かった!
もう少し見たかったなあ・・・出来れば足を伸ばして広東も行ってみたいし。
中国式の、「ドアのない公衆トイレ」も見てみたかったが、私たちが歩いた範囲ではそんな
もの皆無。
深センは大都会なのでもう無いのかも知れない。

香港へ戻るのにはまた、色々な申告書を書かなくちゃいけない。
これが面倒な上に時間のかかる事!!
帰りのKCRチケットを購入する時に、窓口で10元を出したら「NO!!It’s Chinaese」とあっさ
り返される。(やっぱりだめか・・)
夕方の時間帯だったので、窓口等どこも混んでいて、電車に乗るまで1時間ぐらいの時間を要し
てしまった。

帰りは終点のホンハムまで戻り蔡瀾美食坊(ウォンポーグルメプレイス)で香港最後の夕食を取
ることにする。
途中九龍火車駅のショッピングセンター内をぶらついていたら、お茶の専門店を発見。
色々なお茶の他に、本格的な茶道具なども置いてあり、試飲などもさせてくれる。
試飲させてもらった凍頂烏龍茶は、すごくいい香りで、そのお店の中でなんだかとて
もリラックスしてしまった。
他にも何種類か試飲させて貰い、自宅用とお土産用に5箱程購入。
今までは、デパートで30HK$の安物(猿の付いた烏龍茶)を、いつもまとめ買いしていたのだが、
今回のは“それとはちょっと違う”って感じで、値段もそれなりに良かったが満足♪

さてお腹も空いたので、蔡瀾美食坊に急ごう!!
まずは小龍包の鼎泰豐へ。
夜のオープンは夕方6時からだが、到着したのは6時30分ごろ。きっともうズラーっと並んでるだ
ろうなあと思ったら、意外や意外、全く並ばずに入店する事が出来た。

普通の小龍包と(前回食べれなかった)“蟹”小龍包をオーダーする。
値段は蟹小龍包のほうが1.5倍ぐらいするのだが、なんだかパサパサして、私は普通の方が
美味しいと思った。
この二つを食べた時点でさっさと次に移動!!

坦々麺の詠藜園へ行くが、ここも意外にスンナリ入る事が出来た。(前回は1時間近く待たさ
れたのに)
改良坦々麺、蝦と豆腐のとろみ炒め、ワンタンスープ、白いごはん、を注文。
まずはらっきょと漬物、ナッツのお通しが出てきて、ビールを飲みながらそれをちびちびつまむ。
その後10分ほどで、お料理が登場。坦々麺は二度目となると一度目程の感動はなかったけど、
ピリカラでやっぱり美味い。

蔡瀾美食坊は、今回で3度目だが、なんだか最初に比べると段々お客さんが減っているような?
美味しい事は美味しいけど・・・やっぱりホンハムは遠いのかね〜?!
深センでカメラの電池が切れてしまい、ここのお料理は写真なしです。

ホンハムのフェリー乗り場に行ってみたら、何故かもうクローズ。
よく事情は分からなかったが、乗り場の改築工事か何かをしていた模様。
しょうがなく(ホントだよ)ハーバープラザホテルまで行き、ホテル客用の尖沙咀への送迎バスに
こそっと、宿泊客を装って乗り、尖沙咀のMRTの駅からは地下鉄で金鐘へ戻る。

ホテルに着いたらもう夜の9時を過ぎていた。
結局、ホテルでのんびりするはずだった最終日の今日も、1日歩き通し。
香港でのんびりなんてのは、もともと無理な話のかもね・・・ははッ


5 日 目  帰国


朝5時半にセットした目覚ましの音で目覚める。
あ〜〜!!眠い眠い。
でも昨日は疲れて、パッキングなども、ほとんどしないまま寝てしまったので起きてやるしかない。
ボーっとしたまま、準備を始める。
特に大きな買い物はしていないけど、往路バッグはビチビチの状態で来たので、荷物を詰め込
むのに一苦労する。
こんなだったら、スーツケースを持ってくれば良かったとちょっと後悔。
最後にお粥の朝食を食べたいなあと思ったが、ここ(金鐘)では早朝にはとても無理。
中環あたりなら、6時ぐらいからオープンしてるとこもあるんだけどね。

昨日深センのマッサージ屋のおつりで貰い、使い道に困っていた中国元は枕もとにチップで
置い
てきた。
少なくとも、私たちより香港人のほうが使い道はあるでしょう・・

何とかパッキングを終えて、エアポートエクスプレスの循環バスが来る7時の5分前にはロビーで
待機する。
飛行機の時間は9時半なので、いつもの私達なら1時間前ぐらいにのんびり・・・と言うところなの
だが、前回のソウルでの事もあるので、改心して早めを心がける。

時間に余裕を持ってきたおかげで、かなり早めに空港到着。
まず八達通を戻し、デポジットを返して貰う。二人分で約150HK$あった。
これって最後に“空港で買い物をてくれ”っていう意味合いもあるのかな??
特に買うもののない人は困るよね〜〜!!日本円に換金しても率は悪いし・・・
私も正直困った。香港の空港の免税店はぜーんぜん安くないんだもん。

適当にお菓子などを購入して、さっさとラウンジに入る。
スタアラの共同ラウンジだったらしく、豪華さはキャセイの“ザ・ウイング”や“ザ・ピア”とは比べ
るべくもないが、食べ物はまあまあ充実。
サンドイッチなどを持ってきて朝食。


ラウンジからの眺め 結構広々してます 食べるものは・・・
ドリンクはこうじゃなく
ちゃね〜
ホットケーキ お粥&薬味 サンドイッチ、お粥、焼きそばなど持ってきて朝食



飛行機は行きと変らず7割程度の混み具合。
GWだというのにこんなで大丈夫??と余計な心配をしてしまう。
食事の後は上海などで遊んでいたらもう到着のアナウンスが・・・
復路の飛行時間は、約3時間半と早い事。
夫は相変らず映画に夢中で「ペイチェック」を見ていたが、途中までしか見れなかったと残念がって
いた。(あんたって、そんなに映画好きだったんかい??)

定刻に成田到着後、入国もほとんど並ぶことなく何処もスルー状態。
これなら、深センの出入国審査のほうがよっぽど混んでたかも?!

疲れたけど楽しかった!!今度は是非中国本土に行って見たいよ〜!!


まん中の「1」のシート。使い勝手がいい感じ 食前酒は白ワインとキールを・・
和食のごはん 台の物。合鴨と茄子の
味噌田楽野菜煮ご飯
前菜。子鯛押し寿司蛸
柔らか煮厚焼き玉子
花びら百合根
小鉢。豚南蛮漬け
お凌ぎ。茶そば 味噌汁、香りの物 洋食全景 すずきのローストクリー
ミーシャンパンソース
サーモンのタルタル仕
立てディル風味
モッツァラレのバジル
風味
フルーツ オレンジジュース