2003年 3月21日(7日目) 香港
最終日



朝目が覚めたら10時過ぎだった。
外もドンヨリしているせいか、窓の隙間からもあまり光が差し込んでこないので、
なぜか日本に居る時よりも熟睡できる。
ローカルニュースでは、今日の香港の気温は15〜19度との事。
「やっぱり寒いなあ・・・」
天気がよければ、屋上のプールエリアが良い雰囲気なので、景色を見ながらノンビり
してみるのも良いかなあと思うんだけど、これではちょっと無理。

お昼少し前に、ホテルの送迎バスに乗って尖沙咀へ。
このホテルは、繁華街から離れているので30分に1本の割合で送迎バスを運行して
いるのだが、この時乗っていたのは私達以外は、大陸からの女性旅行者の10人程
の団体だった。 これがまあ〜〜けたたましい事!!
話し声も笑い声も強烈。
あれを見たら、免税店などに居る日本人の“おばちゃん軍団”なんて可愛いもの!
香港人も声がでかいけど、(中国本土からの)彼女達はそれに輪をかけて声がでかい。
四音で話すから、声のトーンで語意を使い分けるって事なのかなあ??
でも声が大きいって事はパワーがあるって事!!やっぱりこれからは中国の時代が
きそうですね〜〜〜!!

お馴染みペニンシュラ
ホテル。
ネイザンロード 尖沙咀のスターフェリー
の乗り口。


尖沙咀から今度はフェリーで湾仔へ渡り、北京ダックで有名な「全聚徳」に行ってみる。
お昼とはいえ、ここは私達の今回の香港旅行で“唯一”といえる「高級レストラン」。
勿論お目当ては北京ダックだったのだが、12時ちょい前に入ってみたらびっくり!
お客さんが一人も居なく、私達が一番最初のお客さんだったのだ。
だだっ広い、レストラン内にポツンと二人で座りメニューをながめるけど、お店の人が
周りにいてどうも落ち着かない。
点心もやっているらしいが、たまたまだったのか?それともあまり人気の無い店なのか?

半身の北京ダック(140HK$)の他に、ナントカという麺(48HK$)、春巻(38HK$)
き、お茶を頼む。
まずお茶が来て、飲みながらお料理を待つがなかなか来ない。
「お客さんは私達だけなのに遅いねえ〜〜」などと言っていたら、やっと麺が登場。
し、しかしこれは“激マズ”。広東語の漢字を見て適当に頼んだのだがこれは大失敗。
お店の人が取り分けてくれて、その後テーブルの横でニコニコして見ていたが、悪いけど
とても食べれる物ではなかった。結局二人とも三口ぐらいでギブアップ。
無口になってお茶を飲む・・・・。
その後春巻きが登場、これは美味。というか春巻きなんて不味くなり様ないしねえ・・
この頃(12時30分頃)になって、やっとポツポツとお客さんが入り始めた。

春巻きの後また時間があく。北京ダックって時間がかかる物なんだろうか??
あんまりかかるようなら、「要らない」って言おうかなあと思っていたところにやっとダック
を乗せたワゴンがやってきた。
半身のはずなのに、なぜか1羽。 「???」と思っていたら私達のところで縦半分ぐらい
の皮を切り、その後別のテーブルに行って残りを切り分けている。
「そういう訳だったんか〜〜?!他のお客さんが来て半身のダックを注文するまで待って
たって事ね」まあ良いか・・・

お味は・・・といっても北京ダックを食べるのは人生で3回目ぐらいなので比較する対象
がほとんど無いけど、皮がパリパリで美味しかった。ネギがちょっと大きめなのはご愛嬌
でしょうか?香港の北京ダックは、肉もたっぷりついているのが特徴なんだけど、ここの
はわりと薄めかな?
10年ぐらい前、「翠園大酒楼」で1羽注文して、3分の1ぐらいしか食べれなかった事が
あったけど、ここの北京ダックなら頑張れば2人で1羽食べれるかも??

今日も曇ってはいるけど、ガスは、きのう、一昨日に比べるとそうひどくも無い。
もっと天気が良ければ、マカオかラマ島辺りに遠出したかったんだけど、遠出するほどでも
ないので、ここから近くの“ヒルサイドエレエスカレーター”にいってみる事にした。
ここは、中環と山の中腹辺りまでを結ぶ、20基のエスカレーターと3基の動く舗道で、
1997年3月(返還前)に来た時、途中まで登ってみたのだが、時間がなくて中ほどま
で行ったところでタクシーで引き返して来たという思い出がある。

エスカレーターから見えるすぐ近くの所に、庶民的な商店街があったり、洒落たカフェ、密集
したマンション等々、香港人の生活がすぐそこにあると言う感じで、ただ登るだけですごく面
白いところだと思うのだが、夫は「ただエスカレーターに乗っていて何が面白いの??」と
いつも怪訝な顔をする。 わかってないなあ!!

千徳道(Conduit Rd)まで行ったところでフィニッシュ。丁度山の中腹辺りまで来ているは
ずなので、今度はタクシーに乗ってビクトリアピークまで行ってみる事にする。
10分ちょっとで山頂に到着。 ここまで来たのは10年ぶりぐらいかなあ!?。
前は山頂駅ぐらいしかなかったけど、今は色々な建物が立ち並んでなんだか山の上って
いうより街の中のショッピングモールみたいだ。

ピークタワー なぜかマダムタッソー
館が・・・??
ピークギャレリア内の
モール。
もう少し天気が良けれ
ばなあ・・・
トラムのレール。 山頂駅。10年前はこ
れだけだったような・・
高層マンションの屋上。 なんと屋上のバルコニ
ーでガーデニング?!

香港一と言っても良いぐらいの観光名所なので、レストランやショッピングセンターが
ずらっと並ぶのは、まあ分るんだけど・・・なんでマダムタッソー館がこんなとこにある
んだろう???
しかし、ここはちょっとした街になっていて、そのうちホテルも出来るんじゃないだろう
かという勢いだ??
ピークタワーの展望台から見えるのは「お馴染みの風景・・」・なんだけど、今回ちょっと
面白い物を発見。
ビデオ撮影中、ズームをしながらディスプレイを見ていたら、ふとビル群の屋上が目に
付いた。
よく見るとひょろひょろの、50階建、60階建ての高層マンションの屋上部分がルーフ
バルコニーになっているんですね〜〜。
そこにはテラスなどがしつらえてあり、ガーデニングしているところまである。それに
ルーフバルコニーといっても、段差の無いほぼ総階建の建物で、柵も普通の高さしかな
く天気によっては風も強そう。こ・・怖すぎ〜〜!!
ペントハウスの住人だから、間違いなくお金持ちなんだろうけど、私にはとっても住め
ません!!
それ以外のビルの屋上なども洗濯物が干してあったりして結構面白い。
改めて、「香港て住職接近している街なんだなあ」とも思ったりする。
また、タワー近くの山の斜面には、大陸からの移住者のバラックなどもあった。
周りは、ロールスロイスなどに乗っている金持ちが住む、高層マンションや豪邸があ
る場所なのに・・・ピークってこういう側面もあるのね。。興味深い。

おかげで、昼のビクトリアピークなんてつまんないかなあと思ったが、以外に面白かった。
でもやっぱり天気の良い日の夜景が最高でしょう!!

帰りは、中環行きのバスに乗ってみる。(一人13HK$)
本当は、トラムが早いんだけどほぼ直滑降で降りるだけで、景色は見えないので時間は
かかるがバスのほうがだんぜん面白い。
山の斜面に、まさに怒髪天を突くといった趣の高層マンションが建っていて、周りにはプ
ールや公園などの施設もある。
香港は地震は無いけど、台風は確か多いはず・・土砂崩れとか心配無いのかなあ?!

乗ったのは普通のバスなので、途中でフィリピン系の若い女性が乗り込んできたりする。
おそらく、金持ちの家で働くメイドさんが買い物などに行くのだろう。
以前よりはこざっぱりした感もあるが、香港て本当に人間のエネルギーを感じる街だわ〜。
でも今は、中国本土の北京や上海のほうがすごいんだとか・・う〜来年は行ってみたい。

中環からフェリーで尖沙咀に戻り、フェリー乗り場の近くにあった“許留山”へ入ってみる。
ここは超有名な香港スイーツのお店で、マンゴーのフルーツ添えは好物なんだけど今回
香港が意外なぐらい寒かったので、今まで入る機会がなかったのだ。

私が頼んだフルーツ添え
マンゴー(38HK$)
一緒に添えてあったアイ
スクリームを一口。
夫の頼んだタピオカ入りコ
コナッツミルク(18HK$)
本人曰く練乳あずきとか

亀ゼリーでも食べようかと思ったけど、今回は定番スイーツで・・・
夫のタピオカ入りココナッツミルクは、「今日のサービス品」で安くなっていた。
どっちも美味&結構な量で、完食したは良いが晩御飯が入るかちょっと心配〜〜!!

許留山の後、ハーバーシティーのショッピング街を少し歩いてみる。
この辺は何でもあって便利だけど、泊まるとなると少々うるさいのかなあ??
でも香港って本当にショッピングセンターが沢山ある街だわ〜〜!日本はデパートな
んかがどんどん潰れたり、どこも閑古鳥が鳴いたりしてるけど、ここはなんともないんだ
なあ、平日の昼でもどこも混んでるし・・改めて中国のパワーを感じる。

たまたまヴィトンのショップに入ったら、欲しいと思っていた「カバアルト」を発見。
今回あまり買い物らしい買い物してないし・・と、思い切ってカードで購入してしまった。
海外とはいえ、バーゲン以外でブランド物を購入するなんて私には珍しい!!
帰国時に課税されないように、即使おう・・・・(爆)

夕方のネイザンロードは、どこから出て来るのか?というぐらい、ひと・人・ヒトの波。
その上、「社長!!ニセモノ時計アルヨ」とあちこちで声をかけられ、いい加減うん
ざりしてくる。昔と比べだいぶ減ったとはいえ、この辺ではまだこういう商法がまかり
通っているらしい?!

ホテルまではタクシーに乗って帰ろうかと思ったら、ペニンシュラホテルの裏手で、た
またま我が「ハーバーホテル」の送迎バスに遭遇。
タクシー代浮いた〜〜(セコイか・・)と喜んで乗って帰る。
最後の夕食は、WHAMPOA GOURMETO PLACE の「詠藜園」へ。

坦々麺で有名な四川料理店、詠藜園 改良短単麺。28HK$ かなり辛め!!
お通しのナッツと漬物 「お勧めだよ」と言われ
た麻婆豆腐。48HK$
辛〜い水餃子。
38HK$
すべて完食!

もう香港三日目ともなると「本当に中華は飽きたぞ〜〜〜!!」という感じにな
っていて、夜はルームサービスでもとって部屋でのんびり食べようかと真剣に考えたが、
やっぱり「坦々麺の詠藜園には行っておかなきゃ後々後悔するかも?」と思い直し
ホテルからとことこ歩いて行く。
入口まで行ったら、びっちり満員で30分ほど待たされる。
因みに相席OKなら、もっと早く座れるらしい・・・
たまたまだったのか?ここでは日本人は一人も見かけず、メニューも広東語のみ。
(まあ漢字はだいたい分るけど・・・)
ここはガイドブックでもお馴染みの有名店なんだけど、まだ観光ズレしていない様子。
庶民的且つ店員さんも親切で、“丁度いい頃合”という感じでお勧め。
これ以上有名になると・・・(ん〜〜?!日本人をカモにするずるい店にはならないで!)

今回に限らないんだけど、結構お通しの出てくるレストランが多い。(勿論サービス)
お通しって日本だけの風習だと思っていたけど、そうでもないのかなあ??

値段も手頃で味も(辛いけど)Goodでした!!
結構な辛さに明日の朝(笑)がちょっと怖い。。と思いながらも綺麗に完食。
値段も200HK$以下と、まさにB級グルメだったが最後の夜に相応しいご飯だった。

明日9時の便で日本に帰国なので、夜8時過ぎ、ホテルに戻りパッキング開始。
香港でピギーを一つ買おうか??それとも大陸バッグ(爆)を買おうか??と、悩んだ
もののなんとか持って来たスーツケースに収め終了。ふ〜〜!
TVをつけると、イラク情勢と謎の肺炎を繰り返しやっている。

もうどうにでもなれだぁぁぁ〜〜〜!!zzzzzz